果てしものが辿る場所
First Exhibition @Art Bar Kairos
この先にあるのは、
「いらない」といわれたものたちが息を吹き返す場所。
植物のように室内を伸び回り支配する。
そこに飾られた絵画は、人の営みの果てを描いたもの。
血、虐待、心の歪み。
そしてそれらと向き合った先に見る精神を写し描いたもの。
バーという人間の娯楽のための場所が、
人に排除されたものによって侵されている。
くつろぎの空間にはそぐわぬ場所かもしれない。
どうか今日はあなたの時間を、“彼ら”に寄り添うために使ってくれませんか。
意識せずともあなたの世界と共にある存在をあなたの中に感じてくれませんか。
人はあらゆるものを切り捨て、ここまで来たけれど、
今、それらを改めて見つめ返してみれば、
同じ世界を共有する、私とあなたと、
なんの変わりもない存在だと知れば、
少し優しい世界になる気がするから。